京都旅行より 洛西

松尾大社の魅力

嵐山(渡月橋)から1kmちょっと行った松尾山の麓に広がる神社
本殿や拝殿 楼門に曲水の庭 うっそうと茂る森から流れる。
霊亀の滝など格式の高さを感じさせた。
京都最古の神社ともいわれ酒造の神様で有名だ!
じっくりと見物すると興味を注ぐ神社である。
磐座(いわくら)まで行くのもいいかもしれない。



松尾大社
松尾大社の拝殿











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松尾大社の場所



松尾大社とは?
古い歴史と格式ある神社だが

松尾大社といえば歴史もあり、格式の高い神社であるが
外部から見れば影薄のような感じがする。
自分自身 京都旅行で松尾大社近くには通ることが多いが、
ほとんど素通りで立ち寄ったとしても本殿でお参りする程度
何も知らずにヒョイと訪れてもあまり魅力を感じないかもしれない。
しかし、ゆっくりと境内を歩きまわると 松尾大社の魅力を感じることができるのだ。
歴史やまわりかたを通して興味をもったことなどまとめてみました。



松尾大社の魅力
最初に松尾大社の魅力をいくつかまとめてみました。

京都最古の神社

神社の背景に広がる山「松尾山」は古くから守護神として祀られており
頂上付近にある巨大な岩石「磐座(いわくら)」では祭祀がおこなわれていた。
5世紀頃 朝鮮半島から渡ってきた
秦氏が氏神として祀り周辺の開拓を始めたといわれている。
社殿が造営されたのが701年
京都に都が置かれたのが794年(平安京)
奈良に都が置かれたのが710年(平城京)
であるから それより昔 飛鳥時代に造営されたといわれている。

広い境内
なお、平安時代には正一位の神階を受けられ、皇室からも厚くご崇拝された。
そして境内の広さ 松尾山を含み約12万坪あると言われているのだ。
奥の鬱蒼とした森は神社としての魅力を感じさせてくれた。

多くの摂社 末社
平安時代には周辺一体が松尾大社の社地であった。(嵐山や苔寺あたりも社地だったとか?)
松尾大社の摂社末社も多い。摂社 末社とはその神社の管理下に置かれる神社で
お寺でいう塔頭(子院)みたいなものだ。
実際 松尾大社の周辺を歩くと 神社を目にすることが多い。
余談だが摂社の方が末社よりも身内である。


松尾大社の摂社(月読神社)


酒造の神様

秦氏が酒造の技術もあったことから酒造の神様として有名である。
境内にはお酒の資料館があったり本殿の隣には
全国の酒造家から奉納された酒樽が積まれた「神輿庫」がある。


神輿庫には多くの酒樽が奉納されている。

地元の信仰も厚い

松尾大社では交通安全祈願や結婚式なども行うことができる。
また、地元の信仰も厚いらしく、早朝 大社の境内を歩くと
多くの人がお参りに来ていた。



松尾大社情報
拝観時間 拝観料

境内は自由に思えた
庭園(曲水の庭 上古の庭など)や神像館の拝観
平日8:30〜16:00
休日8:30〜16:30
となっていた
霊亀の滝や松尾山(磐座)に登る場合も時間制限があったので確認したい。
松尾山(磐座)は入山許可が必要

拝観料
大人500円 中学生以上の学生400円 小学生300円
その他 団体割引もある。
酒の資料館
開館時間
9:00〜16:00
入館無料

神像館(宝物館)など一部撮影禁止箇所がある。

酒の資料館
酒の資料館


松尾大社滞在時間
20分〜3時間

個人差にもよるがどのようなまわりかたをするかによっても大きく異なるのだ。
例えば 本殿に行き参拝をするだけなら20分もかからないだろうし
酒の資料館に庭園(曲水(きょくすい)の庭 上古(じょうこ)の庭 邁莱(ほうらい)の庭
や神像館(宝物館)などを見てまわるなら40分〜1時間30分位はかかるだろう。
松尾山(磐座)まで登るならそれだけで1時間30分はかかるのだ。
自分の場合
2時間ほどかけて
庭園や酒の資料館をみてまわった。




松尾大社の行きかた
京都の西側 嵐山の近くだ。嵐山から徒歩やレンタサイクルの他
路線バス 阪急電鉄などがある。
嵐山に訪れるついでに立ち寄るのもいい。


路線バス
京都観光に便利な路線バス

ごちゃごちゃした京都の街をまわるには路線バスが便利
松尾大社前というバス停留所があり降りてすぐだ。
市バスの場合は
JR京都駅前や嵐山 大覚寺から28系統がでている。
京都バスでは
苔寺 すず虫寺行のバスが出ているのだ。
京都の繁華街の四条河原町や三条京阪から63系統
JR京都駅からは73系統のバスが出ていて
嵐山を経由して松尾大社前を通り 苔寺 すず虫寺方面へと向かうのだ。
京都駅や四条河原町などから松尾大社まで運賃が270円
自分は普通運賃で利用する場合 京都バスをよく利用する。


京都バス


市バス専用1日乗車券を利用
(松尾橋下車)

京都の料金均一区内1日乗り放題の市バス専用1日乗車券
主なバス停留所などで500円で売られていた。(確か市バス車内でも買えた。)
1回の運賃が220円と思えば3回乗れば元がとれるのでお得
自分もときどき利用する。
注意したいのは松尾大社前や嵐山は均一区間外であることだ。
JR京都駅から利用する場合 その手前 松尾橋で降りた方がいい。
桂川に架かる松尾橋を渡ればすぐ
いうまでもないが市バス専用なので京都バスには使えない。


市バス専用1日乗車券利用 松尾橋で降りて歩いて訪れた


渋滞

京都の路線バスは便利であるがシーズンともなれば渋滞に巻き込まれる
おそれがある。特に昼時の嵐山や祇園 河原町などの渋滞はひどく
大幅に遅れることもある。場合によっては電車(阪急電鉄)利用がいいかもしれない。

鉄道
阪急電鉄「松尾駅」からすぐ

嵐山や河原町なら阪急電鉄が便利
早いし渋滞の心配もほとんどない
祇園にも近い京都の中心部である河原町から桂駅まで行き
嵐山線の嵐山行に乗車すればいい。
乗り換えが面倒だが、うまく行けば30分もしないで着くだろうし
運賃も220円だ。嵐山からなら2分たらず運賃150円だが、自分なら歩いて行くだろう。
もちろん大阪(梅田)から桂駅まで行きそこから松尾へ行くことも可能
うまく行けば1時間もしないで着くだろうし運賃も390円なのだ。

嵐山から徒歩やレンタサイクル
東海自然歩道や桂川沿いのサイクリングコース

渡月橋周辺など嵐山には多くのレンタサイクルがありサイクリングを楽しむ旅行者も多い。
もちろん歩いても行ける。コースとしては渡月橋から山沿いを通る
東海道自然歩道で松尾大社を経由して苔寺やすず虫寺方面へと向かう方法
ゴチャゴチャした住宅地といった感が強いが案内板もあり迷うことはなかった。
もう一つは桂川沿いのサイクリングロードを通る方法 広々して気持ちがいい。
ちなみに距離は渡月橋から1.5kmない位 歩いても20分しないで着いた。


桂川沿いの道


車(マイカー レンタカー)
参拝者駐車場

参拝者駐車場を確認した。参拝者以外の駐車など
など 状況によっては境内の維持管理費として500円の初穂料を納めるようご協力
お願い致します と書いてあった


参拝者駐車場を確認した


松尾大社をまわって
実際にまわってみての感想をまとめてみました。

松尾橋から赤い鳥居を見る

松尾橋を渡る。向こうに大きな鳥居を見る。
広々して気持ちがいい。


松尾橋の向こうに鳥居が見える


お酒の資料館

鳥居をくぐって大きな木に囲まれた道をすすむ
向かって右手にお酒の資料館がある。入館料は無料なので入ってみよう。
桶洗いに水汲み 精米などの説明
徳利やおちょこ 酒造に使う道具など
一つの部屋にいろんなものが展示
昭和初期のものなど歴史的にも珍しいのだ。
5分位見物する。休憩にもよかった。
隣には京漬物の店もあった。
近くにみたらし団子の店もあった。


酒の資料館


楼門

お酒の資料館を後にして本殿へと向かう。
途中に見るのが楼門 江戸時代に建てられたと言われている。
堂々とした門である。


楼門をくぐり本殿に向かう


拝殿と本殿

神社の拝殿と本殿にて参拝1397年建造 1542年に大改築されたという
松尾造りと呼ばれている。見事な社殿である。
右手には奉納された酒樽が積まれている。


格式の高さを感じる本殿


亀の井 霊亀の滝

拝殿や本殿は多くの神社で見られるが
酒造の神様そして広大な敷地を持つ松尾大社らしさといえば
その奥にある亀の井と霊亀の滝ではないか。
本殿の右側からその奥 松尾山へ向かう通路があり。
まず目に付くのが亀の井である。
霊泉で酒造家は亀の井の水を酒の元水にすることでも有名
酒の元水以外にも使用されるらしく地元に人がよく酌みとっているらしい。
次は
霊亀の泉 小さな鳥居と祠があり その奥には鬱蒼とした森と岩
そこから流れ出る滝である。神秘的であった。左上には天狗岩というのが見られる。

亀霊の滝
霊亀の滝を拝観


庭園と神像館(宝物館)

亀の井の近くに入口があり拝観料(500円)を払う。

曲水(きょくすい)の庭
まず最初に見るのが「曲水の庭」あまりにもモダンな感じに
驚く人も多いのではないか?昭和50年に造られた庭で
平安時代の遊び「曲水の宴」を物語っている。
「曲水の宴」とは盃を流し その盃が来るまで詩歌を詠むというもの
注目したいのが
クネクネとした水の流れとその中の岩
曲水に浮かぶ盃を表している。
その淵の岩を曲水を楽しむ人々
優雅さを感じるだろう。
さらに奥のサツキの刈り込み 大きな亀を表しており
酒を飲みの亀が来たことを表している。
ちなみに
酒飲みの人を亀と呼び 酒造の神様 松尾大社を表現しているのだ。

曲水の庭
曲水の庭


上古(じょうこ)の庭

昔は社殿はなく山の中にある大きな岩などを聖地として祀られていた。
松尾大社も社殿ができるまでは松尾山の頂上付近の岩「磐座(いわくら)」
で祭祀が行われたのだ その磐座を模して造った庭という。
庭という意識もなく通り過ぎるほどであった。
参考に 松尾山は別雷山(わけいかづちのやま)とも呼ばれているのだ。

上古の庭
上古の庭


邁莱(ほうらい)の庭

時間がなくて行けなかったが邁莱(ほうらい)の庭というのがある
邁莱神仙世界を表しているらしい
機会があったら是非とも訪れたいものだ。

神像館(宝物館)
神像館に入る。神像(仏像ではない)と松尾大社の写真
年表や昔の神主の系統図などがあり

御神像
まず目に付くのが等身大坐像である。
男神像 女神像 男神像の3体が祀られ
平安時代前期のものと言われている。
その後ろに18体の御神像
摂社や末社から奉納されたという。
仏像は拝観することが多いが神像は珍しい。
特徴といえば 中にはボロボロの像もあるのだ。
〜如来や〜菩薩という仏像とは異なり神像には同じ像がなく
修理はしてはいけないとのこと
能面の翁の元となった像など貴重な像も多い。

神主の系統図
かつて神主は世襲制であり代々東家が神主を務めていた。
しかし、幼少から神主を務めたり、断絶もしたことを物語っている。
(断絶したときは南家から神主となった)
昭和の中頃から実力主義で神主になっているとのこと


神像館へと向かう


松尾山(別雷山)登拝入口

神像殿の裏側から松尾山(別雷山「わけいかづちのやま」)の登拝口がある
聞いたところ磐座(いわくら)まで往復で1時間30分ほどとのこと許可が必要である。


松尾山(別雷山)へ向かう道

















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2012年6月に旅行
(注意) 自分の経験に基づいて作りました。
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