フランスの宿泊設備は
ホテルの他、ホステル(ゲストハウス)
アパートメントなど、多くの種類がある。
その魅力・注意点などまとめてみました。

 

フランス旅行

 

1.フランスのホテルについて

(1)ヨーロピアンスタイル・アメリカンスタイル

ヨーロピアンスタイル

ノスタルジック

100年位前にタイムスリップしたようなホテル
外観はもとより、
室内や家具なども歴史を感じる。
エレベータすら
内部構造は近代化してても
外部は歴史を感じる。

日本に例えれば

古民家の宿
伝統的温泉旅館のような
物だろう。


こんな感じだ。

中心部に多い

自国の伝統を
大切にするヨーロッパ
パリ中心部など
近代的なビルはなく
重厚感ある石造や
レンガ造りの建物が一般的
街の中心部にある
ホテルのほとんどは
ヨーロッパスタイルになる。
「中心部=公共交通機関のアクセスがいい」
わけだから個人旅行や
フリープランで利用
する人は多いだろう。


パリ中心部はこんな感じ

高いとは限らない

パリ駅前やモンマルトルなど、
エコノミーホテルが多く
ヨーロピアンスタイルでも
1部屋30~40ユーロ位で泊まれることも
もちろん
数百ユーロはする歴史ある高級ホテルも多い。

ヨーロピアンだからとて
特別な存在ではないのだ。

機能性に劣る

扉や窓が重くて開けにくい。
部屋が狭い
家具がキャシャ・・・
使い勝手が悪い。
近代的な建物と比べ
機能性は落ちることが多い。

アメリカンスタイル

近代的

日本のビジネス(観光)ホテルのようなもの
ただ
フランスでは、それぞれ独自のデザインがあり
チェーンホテルのような素っ気なさは感じなかった。

郊外に多い

パリなど街の中心部は
伝統を守る規制があることから
必然的に
郊外(インター近くなど)に多くなる。
居心地の良さ等
機能性に優れることから
団体ツアーで
利用することが多いらしい。
ただ
地下鉄RER(郊外鉄道)駅近くにあったりと
個人旅行者でも
利用しやすいことがある。


郊外鉄道で移動

コスパはいい

同じ30~40ユーロ
クラスのホテルでも
中心部のヨーロピアンホテル
と比べ部屋が広かったり
居心地がいいなど
コスパには優れている。

(2)宿泊費(30ユーロ~?)

パリで1部屋2~3万円位?

安い所は3千円台など

ホテルといってもピンキリで
パリだけでも
モンマルトルの
古ホテルなら3~4千円台
(20~30ユーロ台)

ルーブル美術館や
凱旋門、シャンゼリゼ通周辺の
高級ホテルなら10万円台
(1,000ユーロ台)
はするだろう。

平均的な相場とすれば
1部屋
1万5千~3万円(100~200ユーロ)
といった所か?

東京のホテルと比べ
2~3割高いと感じた。

ツインルーム(ダブルルーム)
が多いことから
2人なら1人あたり半額になる。


これで40~50ユーロほど

安さならホステル

安さ追求なら
ホステル(ゲストハウス)を勧める。
ドミトリー(相部屋)だが
パリ中心部でも
1人1泊千円台など


ホステルなら1人千円台も

エリアやシーズンによる違い

モンマルトルは安い

パリ中心部でも
モンマルトル
(ロシュシュアール通り~サクレクール寺院)
あたりなら安いホテルは多く
エコノミーで30~40ユーロほど
東京で言う
浅草みたいな所だろう。
庶民的で全体的に
物価は安い。
そして
アクセスがいい。
ただ
貧しい身なりの人もいて
少々治安が悪く感じた。


モンマルトル周辺

パリ駅周辺も安い

パリ国鉄駅(リヨン駅)やイタリア広場
周辺にも40~50ユーロ程度の
エコノミーホテル
を多く見かけた。
東京で言う
上野みたいな所だろう。

鉄道駅周辺なら
パリ観光のアクセスはもちろん
ヨーロッパ周遊個人旅行
の起点にもいい。


パリ(リヨン)駅周辺

パリ郊外

インターチェンジ近くなど
郊外へ出れば
設備の割に
1泊40~50ユーロと
安いホテルも多い。
場所は悪いが
地下鉄RER(郊外鉄道)駅近くにあったりと
中心部へも簡単に行ける。

東京で言う中野、立川
みたいな所だろう。

高いホテルが多いエリア

例えば
パリ中心部 セーヌ川中州の
サン・ルイ島やシテ島
やその周辺など
ノートルダム大聖堂
ルーブル美術館等があり
ステータスともいえるエリアだ。

他にも

凱旋門やシャンゼリゼ大通り
周辺など
200~300ユーロはザラ

東京で言う銀座・赤坂
みたいな所だろう。


ノートルダム大聖堂近く

シーズンによる違い

もちろん、シーズンによる
宿泊料金の変動もある。
特に7月14日フランス独立記念日から
夏休みシーズンに入り
値段の上昇は元より
条件のいいホテルは
満室になる傾向がある。

ホテル予約
お勧め予約サイト



(3)星の数がある

判断基準になる

1~5つ星

フランスのホテルは
星の数でグレードを
示すことがある。
ホテル入口に
星の数を示してあったり
ネット予約時にも
星の数で記載しており
何かと便利だ。

自分の経験もふまえて
ザックリと説明する。

なお

フランス独自の基準であり
日本を含め
その他の基準とは異なる。

1つ星

ゴチャゴチャしたような所にある
安いホテル
床の空スペースは少なく
狭く感じるだろう。
街を歩いても
あまり見かけなかった

宿泊料金は安く
パリ中心部でも
1泊1部屋3~6千円台など

規定では
シングル9平方メートル以上
(バス・シャワー・トイレルーム除く)
2人部屋で10.5平方メートル以上
その他、細かな規定あり

2つ星

モンマルトル、パリ(リヨン)駅周辺
イタリア広場など安いホテルが
多いエリアでよく見かけた。
日本でいえば
安いビジネスホテルといった所
床の空スペースは少なく
狭く感じるだろう。
パリ中心部で
1泊1部屋6~8千円台など

規定では
シングル9平方メートル以上
2人部屋で10.75平方メートル以上
(バス・シャワー・トイレルーム除く)
その他、細かな規定あり


広さはこんな感じ?
(日本のホテルにて)

3つ星

安いツアーや
格安フリープランなら
3つ星クラスのホテル
になるのでは?
高級とは言い難いが
従業員の対応もよかったり
大方の人は快適に過ごせると思う

パリ中心部で
1泊1部屋1万~2万円台など

規定では
13.5平方メートル以上
(バス・シャワー・トイレルーム含む)
その他、細かな規定あり


これぐらいの広さか?
(イタリアのホテルにて)

4つ星

ベッドの他
椅子、机も
ゆとりある配置

ただ、高級とは限らず
このクラスで中級と
感じる人も多いだろう。

パリ中心部で
1泊1部屋2~4万円台など

規定では
16平方メートル以上
(バス・シャワー・トイレルーム含む)
その他、細かな規定あり


これぐらいの広さか?
(日本のホテルにて)

5つ星

ここまでいけば
広くゆったりした
高級ホテルと感じるだろう。

規定では
24平方メートル以上
(バストイレルーム含む)

その上に
パラス(PLACE)という
さらに高い最高級ホテルもある。


5つ星ならこれぐらいの
広さはあるだろう
(日本のホテルにて)

(4)ツアーでもホテルの選択可能?

フリープランなら可能なことも

グレードの違いなど

ホテル+航空券セットの
現地自由のフリープランなら
指定された範囲で
ホテルの選択が可能なことが多い。
主要な旅行会社なら
品質を保つために
3つ星以上など
一定以上のグレード
ホテルしか紹介しないため
信頼性も高い。

なお

売れ残りを集めたような
格安フリープランは
ホテルの選択はできないが
エコノミーホテルでも
一定以上グレード
を保つことが多い。



添乗員同行ツアーなら

選択は難しいが

周遊型の多い
ヨーロッパ(フランス)旅行は
添乗員同行のパックツアーの方も多い。
その場合
ホテル選択は難しいが
最終日がパリで
自由行動であったり
その時に
延泊に応じてくれることがある。
その時に
ホテル選択ができることがあった。

2.ホテル以外の宿泊設備

(1)千円台も!?ホステル(ゲストハウス)

一人旅にお勧め

女性一人でも安心?

安い一人旅ならホステル(ゲストハウス)がお勧め
ドミトリーという相部屋で
パリ中心部でも
朝食付1人1泊1~2千円台なんてことがある。
男女別の相部屋が多く
似たような旅人も多い。
女性一人旅でも安心を
「ウリ」にする所も多い。


ホステル

ネット予約

ネットの予約サイトで
安い順に検索
もしくは
ゲストハウス(ホステル)を
選択すれば表示されることが多い。

なお

旅行会社で紹介されることは
ほとんどない。



(2)アパートメント(アパルトマン)

住んでいる気分

キッチン付も

パリなどでよく見られる
アパートメント(アパルトマン)
家具など一式揃っており
まるで
ここに住んでいる気分になれる。
一ヶ所に何日間か滞在するのにいい。

キッチン付も多く
マルシェ(市場)で買物をして
料理をすることもできるのだ。


キチネット!?
(ハワイにて)

1泊1万円程度も

キッチン付だと
高く感じるが
1部屋1万円前後も多い。
数人なら安上がりだ。

なお

郊外の方が安い所が多い。

高級なアパートメントは
あまり聞かない。

ネット予約

ネットの予約サイトで
アパートメントで検索しよう。
キッチン付とは限らないので
中の設備もチェック



(3)B&B(ベッド・アンド・ブレックファースト)

ペンション

地方など

ホテルと明白な区別をつけにくいが
個人経営のペンションのような所
朝食付で小規模
お洒落な雰囲気が多い。


こんな感じがいい

(4)シャトーホテル

邸宅に泊まる。

フランスの地方に多いが
中世のお城や貴族、
裕福な市民の邸宅
に修道院など
改造した宿
「シャトーホテル」がある。
ネットの予約サイトで
扱うことがあった。



3.予約をする

(1)ネット予約を勧める

メリットが大きい

個人旅行の場合
ホテルはもちろん
ゲストハウスに泊まるにも
予約を勧める。
今や宿の予約サイトを使うと
旅行会社で紹介されないような宿も
日本語で簡単予約できるのだ。

その他メリットを
説明すると

スマホで予約可能

日本からルータレンタルしたり
現地でSIMを購入したり
WiFiを使えば
フランスでも日本と同じ
感覚でスマホができる。
つまり
旅行中でもスマホから宿の
予約が可能なのだ。

割引多い

予約サイトは割引を
設定していることが多い。

言葉の心配少ない

予約なしなら
フロントで
「ドゥーユーハーブ ルーム?」
とか
「ワンスティ ハウマッチ」
なんて質問

予約しとけば
予約確認証や
確認番号など掲示すれば
スンナリと手続きができるはず。

チェックイン時に
名前住所等
英語で書ければ
ほとんど問題ないだろう。

シーズンは満室も

パリなど
世界中から
多くの観光客が訪れる
格安のホステルでも
夏休みシーズンは
満室になることも

ホステルなど点在

郊外のホテルはもとより
ゲストハウスやホステルも
一ヶ所に
集中しているわけではなく
点在していることがある。
その分
宿探しは難しくなる。



(2)予約の注意点

キャンセルについて

キャンセル料の確認も

長期間の個人旅行ともなれば
急きょ日程変更もある。
キャンセル方法や
キャンセル料の
確認もしよう。
中には
少額のキャンセル料で済むことがある。

自分の場合

旅行中(2~3日前)に
宿を検索して予約した。

ホテルの場所

分かりにくい?

小規模なホテルや
個人宅を改造したような宿は
どこにあるか
分からないこともあるし
安い宿は
アクセスが悪いことも
重い荷物を持って
宿まで行くのは辛い。

特に

夜到着の場合は注意

夜遅くなれば
入口に鍵を
閉められることがあるのだ。

早めの到着や
google map等で
宿の詳細な位置
最寄り駅などアクセス
は確認したい。


宿の場所はどこ?

カードが必要

セキュリティーも

海外の宿予約は
原則クレジットカードが
必要になる。
カードの準備は
もとより
カード番号の
入力が必要なので
セキュリティー上
公共WiFiは
利用しないようにしている。

4.予約しない場合

(1)気まぐれな旅など

現地で確認

あまり勧めないが
気まぐれな旅
実際 自分の目で見て
確認したい場合など
「予約なし」という方法はある。


気ままに宿探し

(2)宿の見つけ方

ガイドブックで確認

安いホテルが集まるエリア

予約しない=安ホテル希望
が多いと思う。

フランスで安宿街というのは
見つけにいものだが
パリならモンマルトル
地方でも駅周辺に
30~50ユーロ程度の
エコノミーホテルが集まる所があった。
ガイドブック等で
エリア
そして数件の宿に
目を付けて行ってみよう。

現地で
思わぬ「穴場ホテル」が
見つかることもある。

ネットで確認

直前にネットの予約サイトで
確認する方法
予約しなくても
空室の有無は分かる。

シーズンになると
安くて立地条件のいい
ホステル(ゲストハウス)
とて満室もある。

それに

ホステルや郊外ホテルは
点在することが多いから
ダメなら隣の宿へ
という感じではない。

(3)手続・言葉の心配

片言英語で十分だった

ドゥーユーハーブ ルーム?

フロントへ行き
「ドゥーユーハーブ ルーム?」
「ワン スティー ハウマッチ?」
なんて片言英語で質問しよう。

「フォーティー ユーロ」(40ユーロ)
なんて答えてくれた。
中学2年生位の英語で
十分伝わった。

最近は一般的でないが
「プリーズ ショー ミー ルーム」
なんて部屋を
見せてもらったことがある。

チェックイン手続き

基本は日本と同じ

この宿と決めたら
「チェックイン・プリーズ」
とでも言って手続き
基本英語で
名前・住所
パスポートナンバー
など記入する。
これは予約した場合も同じ


チェックイン

(4)予約なしの注意点

宿がない

タフな精神

宿の予約をしないのだから
必ず空室があるとは限らない。
宿は泊まれればどこでもいい。
最悪野宿でもいいと思う位
タフな精神はほしい。

特に地方は注意したい

例えば
パリなら多くの宿泊設備があり
「どこでもいい」というなら
宿がなくて困ったことはない。
地方の場合は
宿そのものがなくて
困ったことがある。

ゆとりある旅を

宿探し

いくつかの宿を回り
気に入った所にチェックイン
予約なしの醍醐味といえよう。
しかし、宿探しだけで
2時間位かかることがあった。
早めの到着
時間に余裕ある旅にしよう。

中高級ホテルは一般的でない

予約をしよう

日本でもそうだが
中高級ホテルの予約なし
は一般的ではないと思う。

5.注意点

(1)朝食は質素

パン・コーヒーのみなど

朝食文化はあまりない

ホテルで朝食付にしても
パンとコーヒー・ジュースのみ
なんてことがあり
物足りないと思うことがある。

しっかりした朝食を望むなら
アメリカン・ブレックファーストか確認しよう。


朝食は質素

カフェも質素

パリの街中では
多くのカフェがあり
朝から営業、
モーニングセット
があることも

しかし
出されたのは

小さなクロッサンに
コーヒー、オレンジジュース
で8.2ユーロ(千円程度)もしたり

朝食付ホテルの方がよかった
と思うことがあった。

余談だが
酒(ワイン)は
朝から気兼ねなく飲めた。


これで8.2ユーロ

(2)バスタブがないことも

シャワー文化

フランスでは
入浴文化はあまりない
ホテルでも
シャワーのみが多いのだ。
バスタブを望むなら
バスタブ付か確認しよう。


シャワーのみ

(3)アメニティー

購入も困難

アメニティーがないことも

例えば

歯ブラシがないから
外で購入というのも困難

というのも

コンビニ文化の乏しいし
夜になるとほとんどの
店が閉まってしまうのだ。

あったとしても

ブラシのサイズが日本の物
と異なり使い勝手が悪かったり

余談だが
カフェは深夜でも営業していた。


夜は多くの店が閉店

(4)全館冷暖房でないことも

安宿の場合

日本でもそうだが
安い宿は全館冷暖房ではない。
部屋は快適でも
廊下は寒いことがある。

(5)ホテル入れない?

鍵がかかっていた

安い宿に泊まったとき
夜遅く帰ったら
鍵がかかって困ったことがある。
その時は
宿の人が出てきて
シブシブ鍵を開けてくれたが
注意したい。

特に

夏のフランスは
日の入りが21時など遅く
気が付いたら
0時過ぎていたなんてことがあった。

(6)セキュリティー

安易にドアを開けない

フランスに限らず
どこでも同じと思おう
部屋でノックがあっても
安易にドアを開けない
チェーンロックをして
覗いてみる。
そのまま
踏み込まれて強盗殺人にあった
例もあるのだ。


チェーンロックはしよう

 




 

フランス旅行