信州旅行
遠山郷 木沢小学校

平成19年1月14日


長野県飯田市から車で1時間ほど行ったところ
南アルプスがせまる谷間に木沢という小さな集落がある。
そこには平成12年に廃校になった木沢小学校がある。
そこには昭和30年代にタイムスリップしたような不思議な空間があった。


木沢小学校

・たまたま立ち寄っただけだった。
 何かここのところ憂鬱である。
気晴らしに遠山郷へと行ってみた。
飯田まで行きそこからどんどん山に入っていく。
そして長いトンネルをぬけると、
急な斜面にお茶の段々畑、そして
小さな集落が所々にみかけた。
何か別世界にきたような気がした。
さらに遠山郷に向かって細い道を走る。
木沢という小さな集落を通る。
たまたま、「旧木沢小学校 見学自由」
という看板を目にした。あてのない旅なので
その学校に寄ってみた。
そこは、人気のない古びた木造校舎だった。
 学校をみていると、校舎から一人
のおじさんが出てきた。
「見学に来たのかい?」
「はい」
と答えると、おじさんは校舎の中に案内してくれた。



お茶畑


廊下



教室の中


絵がかかっている
・校舎の中に入る。
 校舎の中をまわってみる。
廊下には昭和30〜40年代のものと
思われる子供たちの写真が飾ってあった。
 教室に入る。
薄暗い教室の中には
昔の机と椅子が並べてあり、
教室の隅には古いオルガンがある。
壁には子供たちがかいた絵がかかっていたり
今にも教室に子供の声が聞こえて
くるような気がした。
 窓から外をみると、斜面にお茶畑が広がる。

下に降りるとおじさんがストーブをつけて
コーヒをだしてくれた。
 おじさんと話をする。
 この学校は明治5年に誕生し、この校舎は
昭和7年につくられたそうだ。
多いときは300人くらいの子供がいたが、
その後、減り続け平成3年に休校
平成12年には廃校になったという。
その後、校舎の取り壊しの予定もあったが、
保存することとなり、保存会や山の会、鉄道
ファンの協力で、今は遠山森林鉄道に関する
資料や霜月祭り、南アルプスの写真などの
展示館となっている。
 話をしているうちに外は薄暗くなって
しまった。
 おじさんに
  お礼を言って校舎をあとにする。




・不思議な空間だった。
 遠山郷からの帰り道
木沢近くに降りてみた。
息をのむような満天の星空だった。

 再び、長いトンネルをぬけ、しばらく行くと、
街の明かりがみえてきた。

 気分が憂鬱だったせいかもしれないが、
不思議な空間を感じた。


トンネルをぬけてしばらく
行くと街の明かりが



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(注意) 自分の経験に基づいて作りました。
状況が変化している場合や実際と異なる事も考えられるので注意してください。