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1.パックツアー・フリープラン・個人旅行の違い

 (1)添乗員同伴パックツアーとは?

添乗員が同伴する団体旅行、基本的に常に添乗員が同伴 困ったときにサポートしてくれるし
手際よくまわれる。自由がないというデメリットはあるが、海外など最終日に自由行動
を設けていることがある。高齢者やヨーロッパ周遊旅行などに人気だ。


添乗員も同伴 観光バスで楽々移動で安心(ミラノ)

 (2)フリープランとは?

航空引換券や宿泊券が送られ自分で手配するフリープラン、基本的には添乗員は同伴せずに
海外旅行では空港で現地係員対応、携帯電話を貸出しサポートサービスを
行うなどサービスが充実、現地自由だが自分の好きなオプショナルツアーを
セットして充実した旅ができる。
安いことや、ほぼ毎日出発していることから人気が高い。


空港到着後、旅行会社の現地係員が対応することがあり安心(ホノルル)

 (3)個人旅行とは?

航空券やホテルなど自分で手配して旅行、もしくは現地で宿探しをする。
昔 海外個人旅行者はバックパーカーとも言われ、「タフさ」を求められていたが
最近はネットで航空券はもとおり、民宿やゲストハウス、食事、オプショナルツアー
など、かなり細かな手配ができるようになっており、一般の人も個人旅行を楽しんでいる。


自分で手配する必要があるが、自由 ツアーにはない体験も(ローマ)

2.出発~到着まで

 (1)添乗員同伴パックツアーの場合

① 添乗員がチェックインをしてくれていることも

~日~時に空港の~階~番時計台前など具体的に日時や集合場所が知らされる。
そこに添乗員がいるはずだ。また事前に添乗員がチェックインをしていることも多い。
分からないことがあったら何でも添乗員に聞けて何かと便利

② 海外の場合、入国審査もカバーしてくれることも

海外の空港に着いたとき、まずは入国審査を行う。
入国カードを見ながら、まれに入国理由など求められることがある
近くに添乗員がいて入国カードのチェックや答えられない場合
カバーしてくれるはずだ。海外旅行経験なしでも安心だ。


出発から添乗員同伴で安心(中部国際空港)

③ 自由がない

早めに空港に着いてチェックイン 搭乗ゲートエリアで喫茶をしたり免税店を見てまわる。
という時間はなかなかとれない。
また、空港でのチェックインや入国手続きなど旅慣れた人にとっては大した問題でない。
余計なお節介と思うかも?

 (2)フリープランの場合

① 基本的には自分でチェックイン 入国手続きも

最近はチケットレス化が進んでおり、コンビニやインターネットで予約確認証を印刷
当日、自分で空港のチェックインカウンターで手続きをする。
旅慣れない人にとっては不安に思うかもしれないが、空港に案内カウンターがあり
分からないことは教えてくれることがある。

② 海外だと空港送迎サービスもある

目的の空港に到着、入国手続きや荷物の受け取りは自分で行う。
不慣れな人でも空港利用方法など事前にチェックしておけば、難しくはないだろう。
入国カードでは旅行目的、宿泊先のホテル(又は滞在先)や帰国便名職業など書く欄があるが
事前にチェック 英語で書けるようにしよう。

安心の送迎サービス

多くの旅行会社では空港からホテルまでの送迎サービスを行うことある。
空港から出るとここは言葉が通じないエリア 不安になる。
そのとき出口付近で旗や名前が書かれたボードを持って迎えてくれると安心だ。


空港到着後 現地係員対応サービスがあることも(ホノルル)

③ 余計なことも

送迎サービスがあるが、ある程度 人数が集まらないと出発しない。
待たされることもあるし、逆に空港でゆっくりと思っても時間がないこともある。

 (3)個人旅行の場合

① 自分でチェックイン・入国手続きも

最近はチケットレス化が進んでおり、コンビニやインターネットで予約確認証を印刷
当日、自分で空港のチェックインカウンターで手続きをする。
旅慣れない人にとっては不安に思うかもしれないが、空港に案内カウンターがあり
分からないことは教えてくれることがある。


自分でチェックイン手続き(成田空港)

② 到着後も自分で手続きをする。

入国審査手続きも空港から街中の移動も全て自分で行う。
実際経験したことだが、預けた荷物が届かないというトラブルがあっても
自分で処理しなくてはいけない。
添乗員や現地係員がいれば、その人が航空会社に相談してくれる。

③ 自由である

不慣れな旅行者にとっては不安だが、旅慣れた人や空港での手続き
空港から街(宿泊先のホテル)までの移動方法など調べている。
そして元気でタフな人なら、それほど難しいことではない。
何よりも自由がいい。
自分は個人旅行に適したガイドブック「地球の歩き方」で入国手続きや空港からのアクセスなど
チェックしている。

3.旅先の移動、観光、食事

 (1)添乗員同伴パックツアーの場合

① 空港から観光バスなどに乗車

空港から観光バス等が待機、添乗員やバスガイドの後につけばいいだけ簡単だ。

手際よくまわれる。


観光バスで手際よくまわれる(日本国内)

② 優先的に入場も

施設入場料、シーズンでは長蛇の列ということも
団体だと優先入場ができ時間の節約になる。


長蛇の列でも団体は優先的に入れることも(ローマ バチカン博物館入口)

③ 食事も指定だが

ドライブインのような所で食事、そこの名物が出されることが多く
「どこで食べようか?」「食堂がない!」なんて心配はいらない。


団体で昼食をとる(出雲大社)

食事自由ということも

ドライブインに到着、食事は自由ということがある。
個人的にはこのドライブインには、どのような食事があるかチェックしておきたい。
思ったほどのものがなく、結局「カレーライス」なんて経験もある。

お酒を飲む

ツアーによると思うが、昼食時にビールという人は見るが
バスの中で飲む人はあまり見かけない。
ただ、一部(※)を除くとお酒はOKだ。
(※)韓国の板門店ツアーなど「酒の持ち込み」「飲酒」NGということがある。
添乗員などに確認しておこう。

④ 自由がない

常に添乗員が付いているから全く下調べをしなくても心配ないが
途中、「ここに立ち寄りたい」「面白そうなスポットがある」と思っても
団体行動だから自由がきかない。
ただし、ヨーロッパ旅行など最終日はパリやローマで1日自由行動なんて日もある。

お土産屋ばかり連れてかれた

国内旅行やアジア旅行に多いと言われている。観光地よりもお土産屋の紹介の方が多く
お土産屋ばかり連れてかれる。お土産屋からバックマージンをもらっているようだ。
格安ツアーは特に注意したい。

⑤ 絶対安全という保障はない

「団体行動からちょっと離れたときに財布をすられた」お土産を買うのに大金を見せたら、
持ってかれたという話を聞いたことがある。個人的には自由行動以外はあまり団体行動から
離れない方がいいと思った。

 (2)フリープランの場合

① 現地自由だが、オプショナルツアー参加も

現地では自由行動、路線バスや地下鉄、タクシーを利用して自由気ままにまわることもできる。
地下鉄や路線バスの利用方法など基本的に自己責任だが、無料で携帯電話を貸出し
困ったときに現地デスクへ電話できるサービスを設けていることがある。


地下鉄など利用して自由にまわることも(パリの地下鉄)

オープンバス

街中にある主要な観光スポットをクルクルまわる。1日券や2日券を購入、有効期間内
乗降り自由、日本語イヤホンガイドがある。個人旅行者に便利なオープンバス
海外ではソウル、パリ、ローマ その他多数の都市で見られるオープンバス、
東京や大阪でも見られ外国人観光客に人気だ。
オプショナルツアーのサイトでチケットを買える。


フリープランに便利なオープンバス(パリ)

オプショナルツアー(定期観光バス)
フリープランでも個人でも便利なのがオプショナルツアー現地発のツアー
ツアーの他、グルメや体験、エンターテイメント アドベンチャー
さらには有名観光スポットの優先入場チケットの手配なども
バライティーに富んでいる。

詳しくは


② ホテルの朝食を除くと食事は自由が多い

基本的の食事はないが、ホテルで「朝食付き」ということがある。
あとは オプショナルツアーのグルメツアーに参加する方法がある。


ホテルのモーニング(ハワイ島 カイルア・コナ)

 (3)個人旅行の場合

① すべて自由だがオプショナルツアー参加も

路線バスや地下鉄、タクシーを利用して自由気ままにまわることが多いが
オープンバスやオプショナルツアーもある。

オープンバス

街中にある主要な観光スポットをクルクルまわる。1日券や2日券を購入、有効期間内
乗降り自由、日本語イヤホンガイドがある。個人旅行者に便利なオープンバス
海外ではソウル、パリ、ローマ その他多数の都市で見られるオープンバス、
東京や大阪でも見られ外国人観光客に人気だ。
オプショナルツアー(定期観光バス)
フリープランでも個人でも便利なのがオプショナルツアー現地発のツアー
ツアーの他、グルメや体験、エンターテイメント アドベンチャーなど
バライティーに富んでいる。


路線バスや地下鉄を使って自由気ままにまわる(香港)


地元の人と屋台で夕食(台北の夜市)</>

 

4.宿に泊まる

 (1)添乗員同伴パックツアーの場合

① 温泉宿や観光ホテルが多い

国内旅行では温泉宿(2食付)に泊まることが多い。温泉宿としても団体歓迎で
個人で予約するより安上がりの感があるのだ。
食事は大広間でが多い。海外旅行ではアメリカンスタイルの観光ホテルが多い。


温泉宿に泊まる(玉造温泉)


観光ホテルに泊まることも(ハワイ島 カイルア・コナ)

 

自由時間

16時とか17時頃に到着 翌朝9時頃ロビーで集合 その間は自由時間
添乗員も勤務時間外になる。


自由時間中 温泉街を散策


ゆっくりと夕食

 

② グレード別に分けられることもある

2~3種類の宿に分かれ、追加料金でグレードの高い宿に変更することもできる。
ただ、旅行会社を通す宿、グレードが低くても大浴場があったり快適であることが多い。

 (2)フリープランの場合

① 観光ホテルや温泉宿が多い

フリープランの場合、国内なら札幌や那覇、東京、大阪、仙台など
海外だとソウル、台北、ホノルル、ロサンゼルス、ローマ、パリというように1都市滞在が多く
そこにある観光ホテル(ビジネスホテル)というのが多い。

温泉宿も

例えば札幌滞在で定山渓温泉というように近くの温泉宿を選択することができる。
グレードが上がると追加料金がかかる。

海外ホテルの日本語通用度

経験上 ソウルや釜山、台北、高雄ではエコノミーホテルでも日本語通用度は高いと思った。
ハワイの場合、グレードの高いホテルならいいがエコノミーホテルの日本語通用度は低い
(日本語スタッフがいると書いてあっても常駐ではない。)
ヨーロッパはかなり低い。ただ、予約確認証とパスポートを掲示すれば言葉が通じなくても
すんなりチェックインができた。

② 選択幅は広い

フリープランの場合、旅行会社が指定したホテルの中から選択できることが多い。
追加料金でアップグレードにも応じてくれる。
ただし、格安プランは選択できないことが多い。
余り物を集めたバーゲン品なのだ。

③ エコノミーホテルでも快適

旅行会社が紹介する以上 エコノミーでも清潔感があり快適であった。
ただし、部屋が狭いということがあった。


エコノミーホテルでも快適だった。(札幌)

 (3)個人旅行の場合

① ツアーでは紹介されないような宿も!

観光ホテルや巨大な温泉宿に泊まることもできるが
ツアーでは泊まることがないような、小さなペンションや民宿 ゲストハウス
(海外ではB&B ベッド アンド ブレックファースト)などに泊まることができる。
アットホームな雰囲気でまるでここに住んでいる気持ちになれる。

② 今やネットで簡単予約できる

海外旅行の場合、ゲストハウスは予約を受け付けず、「現地で宿探し」というのが一般的だったが
最近はインターネット予約でかなりのディープな宿もとれるし、京都やパリ(フランス)など
シーズンになるとゲストハウスすら予約なしで入るのが難しいことがある。
予約をすすめたい。


町家を利用したゲストハウス(京都)


アットホームなB&B(ハワイ島 ボルケーノビレッジ)

ツアーでは紹介されないような個性的な宿も多い。

③ なかなか宿がとれないことも

大型温泉宿や観光ホテルなどシーズンになると、ほとんど満室ということがある。
旅行会社がほとんど抑えてしまうことがあるようだ。

5.添乗員同伴パックツアーに適した旅

 (1)一般的に周遊旅行はパックツアーが人気

① 国内旅行の場合

例えば北海道周遊、東北周遊、四国1周など 観光バスなどであちこちまわる周遊旅行が多い。
個人だと、乗り換えの手間や道に迷ったり・・・体力的にも負担が大きいが
ツアーだと手際よくまわれる。


周遊旅行に人気(北海道 道東 開陽台)

② 海外旅行の場合

添乗員同伴のパックツアーでよく紹介されるのが、ヨーロッパ「フランス・イタリア周遊8日間」
というような周遊旅行は添乗員同伴が多い。鉄道利用でも日本とは勝手が違うし、要領が悪いと
個人はかなり割高になる。パックツアーは人気だ。他にもアメリカ周遊やオーストラリア周遊
ヒマラヤトレッキングというような冒険ツアーもある。


ヨーロッパ周遊はパックツアーが多い(ベルサイユ宮殿)

現地係員対応も多い
周遊ツアーでは添乗員は同伴せずに、空港などに現地係員が待機して「ご案内」というパターン
もある。移動中は個人となる。台湾周遊や韓国周遊ツアーなど多くの日本人旅行者が訪れる
スポットに多い。

③ 毎日出発しているわけではない

添乗員同伴ツアーは出発日限定で最少催行人数25名などという条件がある。
安いツアーだと平日出発であったり、予約したけど、人数が集まらず催行できないこともある。
催行できない場合、旅行会社の紹介で現地係員対応のフリープランを紹介してくれることがある。

6.フリープランに適した旅

 (1)一般的に1ヶ所(又は2~3個所)滞在

① 国内旅行

札幌3日間19,800円とか沖縄3日間22,500円 東京2日間18,500円といったプランの
ほとんどがフリープラン 1都市滞在という形が多い。

1泊4日も

札幌1泊4日というようなプランもある。最初に1泊は指定されたホテルに泊まり
あとは自由 レンタカーなどで周遊もできる。
最長1泊14日といったプランもあった。


1ヶ所滞在型はフリープランが人気(札幌 旧赤レンガ本庁舎から)

② 海外旅行

ソウル3日間15,800円や台北4日間 ホノルル6日間 ロサンゼルス6日間、パリ7日間など
1ヶ所滞在型が多い。
また、ソウル+釜山5日間とかホノルル+ハワイ島8日間といったプランもある。
ソウルや台北のような近場の海外 ハワイのような滞在型の旅行に人気なようだ。


フリープランで訪れる人も多い(ソウル)

③ 契約上ではツアーになる

フリープランと記述したものの、契約上ではツアーなのだ。
例えばソウル4泊5日間で1泊は地方で泊まるからといってもその分安くなるわけでない。
また、2人1部屋で計算されているので、1人だと追加料金がかかることもある。

7.個人旅行に適した旅

 (1)好奇心旺盛 タフ 元気

個人旅行といっても色々あるが、個人であちこちまわるには元気で好奇心旺盛な人向き
と思う。そしてしっかりと下調べをする人だろう。自分の場合、個人旅行用に適したガイドブック
(地球の歩き方)を見て宿泊や移動手段(バスや地下鉄利用方法)など調べている。
語学力はほとんどないが慣れれば案外何ともないのだ。

海外個人旅行もしやすい所も

ソウルや釜山、台北など日本語通用度も高い。例えば 地下鉄利用でも日本語アナウンスで
簡単にチケットを購入できた。観光案内所も多く、日本語サポートもできる。
日本に訪れる多くの外国人観光客も日本語を話せる人はほとんどいないだろう。

下調べをしっかりする人 元気でタフなら海外個人旅行も!?(ナポリ)




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