アメリカ旅行より

グランドキャニオン谷底トレッキング

息をのむような大峡谷 グランドキャニオン
あまりガイドブックには紹介されていないが
谷底のコロラド川までトレッキングコースがあるのだ!


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グランドキャニオン谷底トレッキングへと向かう



目次


1.グランドキャニオン谷底トレッキングの魅力


2.トレッキングのコース・レベル・所要時間・計画


3.準備するもの


4.谷底トレッキングの注意点


5.谷底トレッキング体験記
沢山の写真で紹介します!




 










1.グランドキャニオン谷底トレッキングの魅力
一般の観光では訪れることはないだろう
ラスベガスから日帰りツアーも多いグランドキャニオン
訪れる日本人旅行者は多いが、そのほとんどは谷の上から風景を眺めるだけ
谷底まで行く人はほとんどいない。
しかし
そこには、また違った 風景が広がるのだ。


上からもトレイルらしいものが見えた


谷底の風景

谷底へのトレッキングは
体力もつかうし多少の危険もあるだろう。
しかし、それゆえにグランドキャニオンの大自然を
満喫できるのだ。
コロラド川が見えたときの感動は忘れられない。
また、サウスリムは観光客でごちゃごちゃしていたが、
谷底は、静かだ。鹿もいた。日本の鹿とは違うのだ。
谷底から見る風景は、また別世界だった。
人々のふれあいもある
また、登山やトレッキングというのは人とのふれあいもある。
アメリカだけでなくフランスや台湾などいろんな国
から来る人がいて、旅の話も弾むのだ。(片言の英語で)
よい思い出となった。


谷底にあるファントムランチの風景


ちょっとでも谷の下へ降りてみたい
このページで紹介するのは、谷の底「コロラド川」まで下り
そこで1泊するコースだ。
谷底トレッキングの注意点にも述べるが,、
それ相当の準備や心構えが必要となる。
しかし、試しに10分でも下ってみたい。
それだけでも違った感動を味わえるはずだ。
コースから外れなければそれほど危険ではない
但し
一般の観光なら下り過ぎないようにしよう。
帰りは辛いし、万一事故が起きた場合
海外旅行保険対象外になりかねない。


ちょっと下ればまた違った風景が見られる。






2.トレッキングのコース・レベル・所要時間・計画

(1)トレッキングのコース



グランドキャニオン谷底トレッキングのコース


サウスカイバブトレイルとブライトエンジェルトレイル

上の地図をみてほしい。
グランドキャニオンの中心部はサウスリムビレッジ
一般的な観光でグランドキャニオンへ行く場合、ここに到着するはずだ。
ここから無料シャトルバスで〜ポイントというビューポイントに訪れるのだ。
谷底へのトレッキングコースは大きく分けて
サウスカイバブトレイルとブライトエンジェルトレイルという道がある。
トレッキングコースまでの行きかた
ブライトエンジェルトレイル入口は
サウスリムビレッジからすぐ
サウスカイバブトレイル入口は
無料シャトルバスでヤバパイポイントへと向かう途中
サウスカイバブトレイルヘッドというバス停に到着するはずだ。


トレイルを歩く


(2)トレッキングのレベル・所要時間
北アルプス初心者コースレベル

体力的には燕岳や蝶ヶ岳に登る位のレベルであった。
といっても分かりにくい
所要時間から判断すると
所要時間
個人差はあるが
谷底まで
ざっくり7〜9時間位のコースであろう。
つまり、それくらいの時間、山道を歩く程度
道はそこそこ整備されていた
谷は深く、急な坂はあるが、
岩場を両手両足を使って登るわけではない
高度な登山技術は求められることはなかった。
砂漠の中のトレッキングである
注意したいのは砂漠の中のトレッキングである。
脱水症状などの注意が必要だ。
寒さや雨対策も必要になる。
詳しくは
谷底トレッキングの注意点



山小屋か?キャンプか?
谷底まで日帰りはNG 1泊することになる。
谷底にはファントムランチ(Phantom Ranch)といういわゆる「山小屋」がある。
自分の場合、1泊夕食付で60.57ドルであった。
ただ、年間を通して満室早めに予約をとりたい。
谷底でキャンプもできるようだが詳細を不明
1泊5ドルと聞いた。
宿泊費
調べると
シャワー、トイレつき29.05$
食事
ビーフシチュー、ベジタリアン 21.26$
ステーキ 31.72$
から選択するようだ
ファントムランチの様子
山小屋と書いたが、日本の山小屋とは大違い
2段ベッドではあるが清潔でゆったり
トイレやシャワーもある。
食事もボリューム満点で豪華 ステーキまで出た。
敷地も広々として、高原のペンションといった感じだ。

 
寝室と食事の様子
(ゆったりで豪華だ)



(3)計画
まずは宿の予約

谷底にある宿「ファントムランチ」の予約が必要
現在はインターネットでの予約が可能
「日本語の予約サイトで気軽に」
というわけにはいかず
直接予約することになる。
また、人気が高く夏休みシーズンなど予約が困難な状態だ。
英語のみだが
翻訳サイトで調べればなんとかなった。
詳しくはPhantom Ranchで検索すると表示されました。
予約がとれなかった場合
保障はできないが
サウスリムビレッジにあるビジターセンターへ行けば
前日でも予約がとれることがあった。
ただし、衝動的にトレッキングするのは危険
準備したうえ、ダメ元で行ってみるのがいいと思う。
行程を作成
とはいってもコースは
サウスカイバブトレイルとブライトエンジェルトレイルの2本
道も整備されているため、トレイルを外れない限り遭難することは考え難い。
サウスリムビレッジにあるビジターセンターで簡単な地図をもらえた。
ちなみに自分は
行きはサウスカイバブトレイル
ファントムランチで1泊して
帰りサウスカイバブトレイルを通った。
届出?
谷底へトレッキングするときは前日でも
サウスリムビレッジにあるビジターセンターへ行き
地図をもらっておきたい。
そのとき片言でも谷底へ行く旨を伝えておこう。
実際 毎年のように事故があるらしく
何らかの手続きや注意を受けることがある。
自分の場合
自宅の住所や連絡先などを報告した。






3.準備するもの
実際に準備したものをまとめてみました
(靴)

道が整備されていることから気を付ければ
スニーカーでも不可能ではないだろう。
ただし、舗装されているわけではないので、足をくじいてケガをする恐れがある。
また、モンスーンシーズンには凄まじい雨が降ることがある。
防水性のトレッキングシューズが望ましい。
(リュック)
山小屋泊まりなら大きなリュックは必要ないが
1泊するなら40〜45Lサイズはほしいと思った。
もちろん
登山リュックの方がいい。
長時間背負っていても疲れがこない。
(飲み物)
砂漠の中を歩くことになる。
そして、道中店はない。
実際、脱水症状で命を落とす人もいるとか?
自分はサウスリムビレッジにあるスーパーマーケットで4Lほど
ミネラルウォーターを購入した。
(非常食)
登山の基本である。自分の場合
チョコレートやカロリーメイトのような物を購入した。
サウスリムビレッジのスーパーマーケットで購入できた
(地図)
難しい地図は必要なかった。
サウスリムビレッジのビジターでもらえた。
ただ
簡単でも地図は必要だ。
トレイルから外れるのは持っての他だ。
これは個人的な考えだが
携帯電話やイザというときの緊急連絡先の確保もしたい。
(着替え)
汗をかく。綿よりも登山用の化繊のウェアーがいい
後はトレーナーなど防寒対策も
砂漠とはいえ、ヒョウが降ってきて
震えるほどに寒くなったことがある。
自分は使わなかったが
帽子があった方がいいかも?
(雨具)
カンカン照りの砂漠だが雨が降ると凄まじいのだ。

自分の経験からまとめました。
実際と異なる場合や
他にも必要なものがあるかもしれません。



ヒョウが降ってきた。
(雨具や防寒着がほしい)







4.谷底トレッキングの注意点
日帰りは絶対ダメ!

体力と元気があれば4時間位で谷底まで行けそうだ が
絶対に日帰りはダメ!とのこと
必ず
宿泊先の予約をしたい。
これはサウスリムビレッジのビジターセンターでも言われた。
砂漠の中のトレッキング!
無理をして命を落とす人もいるとか?
トレイル入口には日本語でもそのような注意が書かれていた。
ただ
ちょっと(10分位の距離)降りてみる人はいた。
トレイルから外れない
これは日本の登山でも常識である。
トレイルは整備されてるが、そこを外れると地獄だと思った方がいいだろう。
よく分からないトレイルは歩かない方がいい
紹介されるのはサウスカイバブトレイルとブライトエンジェルトレイルの2本であるが
ビジターセンターでもらった地図を見ると、他のルートもあるのだ。

(例)サウスカイバブトレイルからブライトエンジェルトレイルに抜ける道

あまり
人気ないコースは歩かない方がいい。
というのも
人も少なく不安になるし、途中で道がなくなっていることもあった。
さらに
ガラガラヘビなど危険が沢山ある。

砂漠のトレッキング
高度な登山技術は必要ないと思った。
しかし、砂漠の中のトレッキングとなる。
脱水症状に注意したい。
自分は
水を多めに準備した(4Lほど)
あと非常食を準備したい。


砂漠の中を歩く

帰りの方が大変
登山と違うのは、行きは下りで案外楽であった。
帰りは登りで結構キツイ!

モンスーン
7月の旅行経験から
砂漠だから雨が降らないと思いきや
モンスーンにもなると凄まじい雨、さらにヒョウまで降って
震えるほどの寒さになった。
雨具 トレーナーなど防寒対策が必要だ。

体力も必要
ほとんど登山に近い状況
個人的には北アルプス初心者向きの山に登る位の気持ちはほしいと思った。
(富士山よりちょっとレベルが低い位かな?)
しかし、砂漠の中のトレッキングなので、消耗が大きい。
また、途中休憩するエリアはあったが売店など期待しない方がいい。
(インフォメーションセンターを見かけたが、売店はなさそう。

飲酒禁止
グランドキャニオンは国立公園でかつパブリックスペースだ。
飲酒禁止となる。
ファントムランチ内では不明
一応確認したい。

蛇など
ガラガラ蛇(と思われる)を見た
自分はトレッキング中、足元にも注意したいと思った。
足元が見えない草むらなど入らない方がいい。
蛇を見たら絶対近づかない方がいいだろう。
他の動物
鹿やリスを見かけた。
自分にとって
気持ちを潤してくれた。


蛇を見かけた 猛注意!


ロバに近づかない

サウスカイバブトレイルを歩いたときロバの列をを見かけた。
後ろから近づかないようにしよう。
ロバに乗っている人は、近づかないように振り払っていた。
(多分 後ろ脚で蹴られると思う。)


ロバに近づかないようにしよう


時間に余裕がほしい

帰りに土砂崩れ発生 通行止めとなり
半日間足止めになった。
時間的に余裕がほしい。
例えば
トレッキング終了後、夕方 そのまま帰るということはなく
1泊後 時間に余裕をもって帰るような計画をたてたい。


土砂崩れ行き止まり!?


保険がきかない

トレッキング中に事故が起きた場合
海外旅行保険対象外になるかもしれない
確認しよう。
調べると
危険なスポーツをする場合は
保険対象外と書いてあった。
保険会社に相談することになるが
登山保険になると思う。

落石、滑落
グランドキャニオンに限ったことではないが、山には落石がある。
また、間違っても上から石を落とすことをしないように、
当たれば、命にかかわることもある。非常に危険なのだ。

神経質になることも!?
色々怖いことも書いたが
日本だって北アルプスの槍ヶ岳とか穂高岳に登るなら
厳しいことも書くだろう。
神経質になることもないが
無理せず
注意すべきことは注意すればいいと思う。


他にもいろいろ注意点があるかもしれません。



5.谷底トレッキング体験記
1日目
無料シャトルバスでイーストリムのトレイルヘッドへ行く。
そこから、サウス・カイ・バブ・トレイルを下る。


深い谷を下る

トレイルも途中まで多くの観光客がいたが、だんだん少なくなる。
ロバの列もみた。(ロバの背後につかないように)
暑いし、疲れるが、広大な砂漠と谷がすばらしいのだ。




グランドキャニオンの上とは違った風景


さらに進む


コロラド川が見えてきた

谷間からコロラド川が見えたときは感動だった。
川を渡る。激流で水は茶色だ。


コロラド川が見えてきた


ファントムランチ

そこから、しばらく行くと、小さな森に入る。
砂漠の中にあるがゆえに森のみどりが美しい。
森には鹿もいた。耳のでかい鹿だ。
日本でみる鹿とはまた違う。
その中にファントムランチという宿(山小屋?)がある。
小川沿いにあり、とてもきれいだ。
小鳥のさえずりの下で
午後はここのベンチでゆっくりと休む。
夜はステーキのディナー
食後は、食堂が談話室となっていた。
外は満点の星空の下、そこから聞こえる小川のせせらぎ
と、目の前にせまる巨大な峡谷が月夜に照らされていた。


ファントムランチに到着


谷底からの風景


鹿を見る


楽しい夕食


ファントムランチの夜

2日目
朝7時頃に出発、行きは下りだが帰りは登りとなる。
しばらく、コロラド川沿いを歩く、川を離れて少し


コロラド川
グランドキャニオンの谷底の世界だ!


登ったところ、道沿いに、「ガラガラ」なんて音がした。
みると蛇だ。後ろからきたアメリカ人に「スネーク」
といったら、異様なほどに、蛇を避けて、写真を撮っていった。
谷間の底から登っていく。
途中、公園の管理事務所で、落石のため行き止まりとなった。
今日の午前中にサウスリムへ行き、車でロサンゼルス
へ帰る予定だったが困った。
地図をひらくと、もう一本、トレイルがあったので
そこへ行くが、人気がない上に途中、草むらで道が
さえぎられていた。さらに、あちこちに
「ガラガラ」という音がするようで気味悪くて管理事務所
に戻る。パスタをご馳走になって、昼寝
夕方、通行止め解除のため、再びトレッキング開始
サウスリムに着いた頃は夕方だった。
グランドキャニオンの夕日を見て、
ロサンゼルスまで徹夜ドライブとなった。


帰りは登りとなる



通行止めになってしまった。


着いた頃には夕方になっていた


写真は多少前後しています。





 








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04年7月に旅行
07年4月にデータをまとめました。

(注意) 自分の経験から作りました。
状況が変化している場合や実際と異なる事も考えられるので注意してください。